「営業事務って、営業から言われた書類を作る仕事?」
「電話、メール、見積、受注入力、納期確認……全部同時に来るの?」
求人票でよく見る職種ですが、仕事の全体像は意外と分かりにくいですよね。
結論から言うと、営業事務は顧客からの依頼を受け、必要な条件を整え、営業・在庫・出荷・請求へつなぐ仕事です。
この記事では、営業事務の仕事内容を「受ける・整える・つなぐ」の3役で整理します。必要なスキル、向いている人、仕事が重なったときに使える3行メモまで紹介します。

営業事務とは、営業活動を止めないための調整役
厚生労働省の職業情報提供サイトjob
tagは、営業事務を、資料や見積書の作成、顧客対応、契約・売上・入金管理などを通じて営業活動を支える仕事と説明しています。
業種や会社規模で範囲は変わりますが、代表的な仕事は次のとおりです。
- 電話やメールで顧客の問い合わせに対応する
- 見積書、納品書、請求書などを作成する
- 注文内容を業務システムへ入力する
- 在庫を確認し、欠品時は納期を調整する
- 営業担当の依頼を受けて出荷を手配する
- 契約書を法務部門へ確認依頼する
- 売上、入金、買掛金、予算などを管理する
つまり「パソコンで書類を作る人」だけではありません。注文が正しく届き、約束した時期に商品やサービスが提供され、請求までつながるように情報を動かす人です。
データで見ると、問い合わせ・在庫・出荷が仕事の中心
2026年9月7日時点のjob
tagでは、営業事務のタスク実施率として、顧客の問い合わせ対応89.3%、注文に対する在庫確認と欠品時の納期調整75.0%、営業担当の要請を受けた出荷手配78.6%、請求書発行71.4%などが掲載されています。
これは「毎日必ずこの割合の時間を使う」という意味ではなく、調査対象者のうち、そのタスクを実施すると答えた割合です。会社によって担当範囲は大きく異なります。
求人賃金は2026年3月で月額24.0万円と掲載されています。ただし、この数字はハローワーク求人統計の職業分類に基づく全国値であり、個別企業の給与や手取りを示すものではありません。勤務地、経験、雇用形態、業界で条件は変わります。
くろさら目線:依頼が多いほど「来た順」では回らない
営業事務の大変さは、一つひとつの作業よりも、違う種類の依頼が同時に届くことです。
営業からは「見積を急いで」。顧客からは「納期を教えて」。倉庫からは「在庫が足りない」。経理からは「請求内容を確認して」。
こういう場面、ありますよね。
真面目な人ほど、届いた順に全部へ反応しようとします。しかし、声が大きい依頼と、事業への影響が大きい依頼は同じとは限りません。
たとえば、10分後でも問題のない社内資料より、出荷締切が迫った顧客注文の方が先です。判断に迷うときは、単に「急ぎですか」と聞くのではなく、誰が待っているか、いつ止まるか、間違えたときの影響は何かを確認します。
関連記事の「今日も忙しかったのに、何も進んでいないあなたへ」でも、緊急度と重要度を分ける考え方を紹介しています。
ビジナス式:営業事務の3役

1.受ける|依頼を正確に入口へ置く
最初の役割は、顧客や営業から来た依頼を受けることです。
ここで大切なのは、すぐ処理を始めることではなく、情報の抜けを確認すること。商品、数量、希望納期、納品先、価格条件、担当者などが欠けていると、後工程で確認が往復します。
2.整える|優先順位と必要条件をそろえる
次に、依頼を実行できる形へ整えます。
- 何を求められているか
- いつまでに必要か
- 誰の確認や承認が必要か
- 在庫、価格、契約条件に問題はないか
- 他の仕事と比べて何を先にするか
営業事務が条件を整えると、営業担当や倉庫は判断に必要な情報を探し直さずに済みます。
3.つなぐ|担当者へ渡し、結果まで追う
出荷依頼を送って終わりではありません。依頼が受け取られたか、納期に間に合うか、変更が顧客へ伝わったかまで確認します。
営業事務の価値は、自分で全部を処理することではなく、適切な人へ、適切な情報を、適切な時点で渡すことにあります。
営業事務に必要なスキル
正確な事務処理
数量、単価、日付、宛先の小さな誤りが、誤出荷や請求修正につながることがあります。入力後に確認する習慣と、チェックしやすい型が重要です。
条件を聞き取る力
「なるべく早く」「いつもの内容で」といった曖昧な依頼を、具体的な納期や完成条件へ変える力です。
調整と伝達
顧客の希望をそのまま社内へ投げるのではなく、在庫や作業負荷を確認し、実現可能な案を返します。断る力より、選択肢を作る力が役立ちます。
PC・業務システムの操作
WordやExcelだけでなく、受発注、在庫、顧客管理などの業務システムを使う会社も多いです。job
tagは、入職時に特定の学歴や資格が必須とは限らず、OJTで社内システムと実務を学ぶのが一般的としています。
営業事務に向いている人
- 相手の話から不足条件を見つけられる
- 数字や日付を丁寧に確認できる
- 自分だけで抱えず、適切な担当者へつなげられる
- 予定変更があっても、次の選択肢を考えられる
- 目立つ成果より、仕事が止まらない状態に価値を感じる
一方、すべての依頼へ即答しようとすると疲れやすい仕事でもあります。「確認して○時までに回答します」と保留できることも大切です。仕事ができる人の共通点を広く見たい方は、仕事ができる人って何してる?も参考にしてください。
仕事が重なったときの「3行受付メモ」
依頼を受けた瞬間に作業を始めず、次の3行を残します。仕事ができる人は、なぜ「言われたことをそのままやらない」のか?と合わせて使える型です。
依頼:誰が、何を求めているか
期限:いつまでに、何が止まるか
次手:自分が次に確認・連絡する相手と時刻
記入例
依頼:A社の追加50個について最短納期を回答する
期限:本日15時。回答が遅れると先方の販促日程が決められない
次手:11時までに倉庫へ在庫確認、在庫不足なら営業へ分納案を相談
このメモがあると、「とにかく急ぐ」から、「何を確認し、誰へ渡すか」へ思考を切り替えられます。
今日できる小さな行動
次に依頼を受けたら、作業を始める前に一度だけ聞いてみてください。
「いつまでに、どの状態になっていれば大丈夫ですか?」
締切と完成条件が分かるだけで、優先順位はかなり決めやすくなります。

まとめ

営業事務って、書類を作る人というより、たくさんの仕事の交通整理をする人なんだね。

そうナス。
受けた依頼をそのまま流さず、条件を整えて適切な相手へつなぐ仕事です。

全部自分で抱えるのではなく、仕事が止まらない状態を作る。

それが営業事務の見えにくい価値ナス🍆
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参照資料
- 営業事務|職業情報提供サイト
job tag(厚生労働省、2026年9月7日閲覧) - 貿易事務|職業情報提供サイト
job tag(厚生労働省、2026年9月7日閲覧) - 広告営業|職業情報提供サイト
job tag(厚生労働省、2026年9月7日閲覧)
事実・統計情報は2026年9月7日時点です。求人賃金や就業条件は地域・企業・経験・雇用形態によって異なります。


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