上司の「いい感じにやっておいて」が怖い人へ

💥 くろさら教訓録

仕事をしていると、上司からこんな依頼をされることがあります。

「これ、いい感じにまとめておいて」
「ざっくりでいいから見ておいて」
「適当に整理しておいて」
「うまくやっておいて」
「雰囲気で分かるようにしておいて」

はい。
出ました。

サラリーマンを静かに追い詰める、ふわっと依頼シリーズです。

言っている側は、たぶん悪気はありません。
むしろ、細かく指定していないから自由にやりやすいでしょ、くらいに思っているかもしれません。

でも、受ける側からすると怖いんです。

「いい感じ」って何?
「ざっくり」ってどのくらい?
「適当」って本当に適当でいいの?
「うまく」って何をどうしたらうまいの?
「雰囲気」って、もはや空気じゃん。

そして、こちらが真面目に考えて作ったあとで言われます。

「うーん、ちょっと違うんだよね」

はい。
胃が静かに折れます。

でも、ここで大事なのは、
「いい感じにやっておいて」が怖い人は、能力が低いわけではないということです。

多くの場合、問題は能力ではありません。

仕事の目的が曖昧なまま進めていること
完成イメージを確認していないこと
上司の“いい感じ”を自分の想像で埋めていること

ここに原因があります。

この記事では、上司の「いい感じにやっておいて」が怖い理由と、仕事の目的を確認するコツを、くろさら目線で解説します。


「いい感じにやっておいて」は、実はかなり難しい依頼

まず最初に言っておきたいのですが、
「いい感じにやっておいて」は、簡単な依頼ではありません。

むしろ難しいです。

なぜなら、具体的な条件がほとんどないからです。

たとえば、

「この資料を明日までに、A4一枚で、売上・粗利・在庫の要点をまとめて」

と言われたら、やることはかなり明確です

でも、

「この資料、いい感じにまとめておいて」

だと、分からないことだらけです。。。

  • 誰が見るのか
  • 何に使うのか
  • どこまで詳しくするのか
  • どの形式で出すのか
  • いつまでに必要なのか
  • 上司は何を判断したいのか
  • 見た目重視なのか
  • 内容重視なのか
  • たたき台でいいのか
  • 完成版がほしいのか

これらが曖昧なままです。

つまり、「いい感じにやっておいて」は、
依頼の中に答えがほとんど書かれていない仕事
なのです。

だから怖い。

これは新人・若手だけでなく、ある程度経験がある人でも迷います。

くろさら的には、
地図なしで目的地だけ“いい感じの場所”と言われている状態
です。

いろんな上司がいるし、阿吽の呼吸でお互い仕事できる人なら別として。。。ブラック企業の上司相手にそれは無理です!


なぜ「いい感じ」で進めるとズレるのか?

「いい感じにやっておいて」と言われたときに、一番危ないのは、
自分の中の“いい感じ”で進めてしまうこと
です。

たとえば、上司が求めている“いい感じ”は、

「会議で判断しやすいように、結論を一枚でまとめてほしい」

だったとします。

でも自分は、

「見やすくきれいな資料にすることが大事だ」

と思って、デザインや表の整え方に時間をかける。

すると、完成後にこう言われます。

「見た目はいいけど、結論が分かりにくいね」

つらい!!

また、上司が求めている“いい感じ”は、

「まず方向性が合っているか見たいから、簡単なメモでいい」

だったのに、自分は完成度の高い資料を作り込んでしまう。

すると、

「ここまで作る前に一回見せてほしかった」

と言われる。

これもつらい!!!

つまり、「いい感じ」は人によって違います。

自分の“いい感じ”と、上司の“いい感じ”は同じとは限りません。

ここを確認しないまま進めると、仕事はズレます。

そしてズレた仕事ほど、あとから手戻りになります。


怖い理由① 正解が見えないまま進めることになる

「いい感じにやっておいて」が怖い理由の一つ目は、
正解が見えないまま進めることになる
からです。

仕事は、正解が分からないまま進めると不安になります。

「これで合っているのかな」
「もっと詳しくした方がいいのかな」
「逆に、ここまでやらなくていいのかな」
「上司は何を期待しているんだろう」
「完成してから違うと言われたらどうしよう」

こう考えながら作業することになります。

この状態は、かなり疲れます。

仕事そのものが難しいというより、
どこを目指せばいいか分からないことがしんどい
のです。

真面目な人ほど、この状態で頑張りすぎます。

不安だから、情報を足す。
不安だから、細かく調べる。
不安だから、資料をきれいにする。
不安だから、全部入れる。

でも、ゴールが曖昧なまま作業を増やしても、評価されるとは限りません。

大事なのは、作業量を増やすことではなく、最初にゴールを確認することです。


怖い理由② 完成してから「違う」と言われやすい

「いい感じ」の怖さは、完成後に出てきます。

仕事を受けたときは、なんとなく分かった気がする。
作業している間も、自分なりに頑張る。
時間をかけて形にする。

そして上司に見せた瞬間、

「うーん、ちょっと違う」

と言われる。。。

はい。
サラリーマン名物、完成後のちゃぶ台返しです!

でも、これは上司だけが悪いとは限りません。

もちろん、依頼が曖昧なのは上司側の問題でもあります。
ただ、受ける側も、曖昧なまま進めてしまうとズレる可能性が高くなります。

特に、次のような仕事は注意です。

  • 資料作成
  • 数字の分析
  • 企画案の整理
  • 会議資料
  • 報告書
  • 取引先向け資料
  • 上司の代理で進める仕事

これらは、完成後にズレが分かると手戻りが大きくなります。

だからこそ、早めに確認する必要があります!!


怖い理由③ どこまでやればいいか分からない

「いい感じにやっておいて」は、合格ラインも曖昧です。

どこまでやればいいのか。
どのくらい詳しくするのか。
何を省いていいのか。
どのくらいの完成度が必要なのか。

ここが分からないと、必要以上に作り込んでしまいます。

たとえば、上司は30分でざっくり見られるメモが欲しかっただけなのに、自分は3時間かけて資料を作ってしまう。

逆に、上司は会議で使うための完成資料が欲しかったのに、自分は簡単なメモだけ出してしまう。

どちらもズレです。

仕事では、
100点が必要な仕事
もあれば、
80点のたたき台で十分な仕事
もあります。

この違いを確認しないまま進めると、時間の使い方を間違えます。

くろさら的には、
コンビニで買うおにぎりに、フルコース料理の盛り付けをしている状態
です。

気持ちは分かるけど、そこじゃない。


仕事の目的を確認しないと、作業が増える

目的を確認しないまま仕事を進めると、作業は増えます。

なぜなら、何が必要で何が不要か判断できないからです。

たとえば、資料を作るとき。

目的が分かっていれば、

「今回は結論を先に出すべきだ」
「細かいデータは別紙でいい」
「グラフは1つで十分」
「比較対象は前年だけでいい」
「デザインより数字の意味が大事」

と判断できます。

でも目的が分からないと、

「念のためこれも入れよう」
「あれもあった方が安心かな」
「このデータも必要かも」
「見た目も整えておこう」
「細かい説明も入れておこう」

となります。

そして資料が重くなります。

情報が多いのに、結論が分かりにくい。
丁寧なのに、判断しにくい。
時間をかけたのに、評価されにくい。

これはかなりもったいないです。

仕事の目的を確認することは、作業を減らすことにもつながります。


仕事ができる人は「いい感じ」をそのまま受け取らない

仕事ができる人は、上司の「いい感じ」をそのまま受け取りません。

「いい感じですね。分かりました」

で終わらせない。

一度、言葉を具体化します!!これけっこう大事です!

たとえば、

「確認ですが、今回は会議で判断するための資料という認識で合っていますか?」

「まずは方向性確認用のたたき台でよいですか?」

「細かいデータより、要点を一枚にまとめる形でよいでしょうか?」

「今回一番重視するのは、スピードと正確性のどちらに近いですか?」

「完成版ではなく、まず骨子を見せる形で進めてもよいですか?」

こうやって、曖昧な依頼を具体化します。

これは、上司に逆らっているわけではありません。

むしろ、上司の期待に近づけるための確認です。

仕事ができる人は、依頼を受けた瞬間に、
曖昧な言葉を具体的な行動に変えている
のです。

ここが大きな違いです!


「いい感じ」の正体は、だいたい3つに分けられる

上司の「いい感じ」は、かなり曖昧ですが、実務ではだいたい3つに分けられます。


① 判断しやすくしてほしい

一つ目は、
判断しやすくしてほしい
です。

たとえば、売上資料なら、

  • 売れているのか
  • 売れていないのか
  • 何が問題なのか
  • 次にどうするべきか

が分かるようにしてほしい。

この場合、大事なのはデザインではありません。

結論です。

数字をきれいに並べることより、
「この数字から何が言えるのか」
を整理することが大事です。


② 分かりやすく整理してほしい

二つ目は、
分かりやすく整理してほしい
です。

情報が多すぎる。
論点が散らかっている。
何から見ればいいか分からない。

こういう状態を整理してほしい、という意味です。

この場合は、

  • 要点を絞る
  • 順番を整える
  • 似た情報をまとめる
  • 不要な情報を省く
  • 見出しをつける

ことが大事です。


③ まず方向性を見たい

三つ目は、
まず方向性を見たい
です。

上司がまだ最終イメージを持っていない場合もあります。

「とりあえず叩き台を見てから考えたい」
「まず方向性が合っているか確認したい」
「完成品より、考え方を見たい」

こういうケースです。

この場合、最初から完璧に作り込むと危険です。

まず骨子やラフ案を見せた方がいいです。


「いい感じ」と言われたら、まず目的を聞く

「いい感じにやっておいて」と言われたら、最初に確認したいのは目的です。

この仕事は何のためにやるのか。

会議で使うのか?
上司の確認用なのか?
取引先に出すのか?
判断材料なのか?
共有用なのか?
方向性確認なのか?

ここを確認するだけで、仕事の進め方はかなり変わります!!

たとえば、

「これは会議で判断するための資料ですか? それとも事前共有用ですか?」

「今回の目的は、状況を整理することですか? それとも次の対応を決めることですか?」

「この資料を見た人に、何を判断してもらうイメージですか?」

このように聞けると強いです。

上司が忙しそうなら、短くても大丈夫です。

「目的だけ確認してもよろしいですか?」

この一言で十分です。


完成イメージを確認すると、手戻りが減る

目的の次に確認したいのが、完成イメージです。

どんな形で出せばいいのか。

Excelなのか?
PowerPointなのか?
メール文なのか?
箇条書きのメモでいいのか?
1枚にまとめるのか?
詳細データも必要なのか?

これを確認するだけで、手戻りはかなり減ります。

たとえば、

「提出はExcel一覧でよいですか? それともPowerPointで要点をまとめますか?」

「今回は1枚で結論をまとめる形でよいでしょうか?」

「まずは箇条書きのメモで方向性を確認してもらう形でもよいですか?」

この確認があると、作業量を間違えにくくなります。

特に、資料作成は完成イメージがズレると大きな手戻りになります。

だから、最初に確認した方がいいです。


合格ラインを確認すると、頑張りすぎを防げる

「いい感じ」の仕事では、合格ラインも確認した方がいいです。

これは、かなり大事です。

仕事には、

  • 完成版が必要な仕事
  • まず80点のたたき台でよい仕事
  • 方向性だけ見たい仕事
  • 細かいところまで正確さが必要な仕事
  • スピード重視の仕事

があります。

ここを確認しないと、頑張りすぎたり、逆に足りなかったりします。

たとえば、

「今回はまず方向性確認として、80点くらいのたたき台でよいですか?」

「今日中なら、細部より要点優先で進めてよいでしょうか?」

「完成度よりスピード重視で進める認識で合っていますか?」

こういう確認があると、力の入れどころが分かります。

頑張ることは大事です。

でも、頑張りすぎて時間を失うのも危険です。

仕事ができる人は、どこまでやれば合格かを確認しています。


途中確認は、怖がらなくていい

「いい感じにやっておいて」と言われた仕事ほど、途中確認が大事です。

なぜなら、最初から正解が見えにくいからです。

途中で一度見せれば、ズレを早く直せます。

たとえば、

「まず骨子だけ作ったので、方向性が合っているか確認いただけますか?」

「この3点を中心にまとめる方向で進めていますが、認識合っていますか?」

「一度ラフ案を共有します。大きくズレていなければ詳細を詰めます。」

このように、完成前に見せる。

これだけで、手戻りはかなり減ります。

途中確認は、仕事ができない証拠ではありません。

ズレを防ぐ技術です。

むしろ、途中確認ができる人ほど、安心して仕事を任せてもらいやすくなります。


「確認するのが怖い」ときの考え方

とはいえ、上司に確認するのが怖い人もいると思います。

「こんなこと聞いていいのかな」
「忙しそうだな」
「自分で考えろって言われそう」
「質問が多いと思われたら嫌だな」

この気持ちは分かります。

でも、確認しないまま進めて大きくズレる方が、もっと怖いです。

確認は、上司の時間を奪うためではありません。

手戻りを減らすためです。

上司にとっても、完成後に大きく直すより、早めに方向性を合わせた方がラクです。

大事なのは、丸投げで聞かないこと。

「どうすればいいですか?」

ではなく、

「私はこう考えていますが、この方向でよいですか?」

と聞く。

自分なりの仮説を添えるだけで、確認の印象はかなり変わります。


仕事の目的を確認する人は、評価されやすい

仕事の目的を確認できる人は、評価されやすくなります。

なぜなら、仕事のズレが少ないからです。

上司から見ると、

「この人は意図を確認してくれる」
「勝手にズレた方向に進まない」
「必要なタイミングで相談してくれる」
「完成前に方向性を見せてくれる」
「安心して任せられる」

と思いやすい。

仕事は、ただ一人で完璧に進めるだけが正解ではありません。

むしろ、曖昧な仕事ほど、早めに確認しながら進める方が正解です。

特に新人・若手のうちは、確認できる人の方が伸びます。

なぜなら、上司の考え方を早く吸収できるからです。

「この上司は結論を先に見たいんだな」
「この仕事はスピード重視なんだな」
「この資料は判断材料が大事なんだな」
「細かいデザインより要点が大事なんだな」

こういう感覚が身につくと、仕事の精度が上がります。


具体的な確認テンプレはnoteでまとめています

今回の記事では、
上司の「いい感じにやっておいて」が怖い人へ|仕事の目的を確認するコツ
について解説しました。

大事なのは、曖昧な依頼をそのまま受け取らないことです。

「いい感じ」は、人によって違います。

だからこそ、

  • 目的を確認する
  • 完成イメージを合わせる
  • 合格ラインを確認する
  • 途中で方向性を見せる
  • 自分なりの仮説を添えて確認する

ことが大切です。

ただ、実際の現場ではここからが難しいです。

「上司にどう聞けばいいの?」
「忙しそうなときはどう確認すればいい?」
「どこまで聞いたら聞きすぎ?」
「たたき台ってどのくらいで出せばいい?」
「確認フレーズをそのまま使いたい」

こういう具体的な部分でつまずきます。

そこでnote第1弾では、
「仕事ができる人は、仕事をそのまま受け取らない。」
というテーマで、新人・若手向けに仕事の受け方・進め方・見せ方をまとめています。

ブログでは考え方を中心に書きましたが、noteでは、

  • 仕事を受けた瞬間に考える5つの質問
  • 上司とのズレをなくす確認テンプレ
  • 力配分の決め方
  • 評価される見せ方
  • 実務チェックリスト
  • 今日の仕事を分解するワーク

まで、実際に使える形でまとめています。

「いい感じにやっておいて」が怖い。
「仕事の目的を確認するのが苦手」
「上司とのズレを減らしたい」

そんな方は、ぜひ読んでみてください。


まとめ

上司の「いい感じにやっておいて」が怖いのは、あなたの能力が低いからではありません。

依頼の中に、目的・完成イメージ・合格ラインがはっきり入っていないからです。

「いい感じ」は、人によって違います。

上司の“いい感じ”と、自分の“いい感じ”がズレていると、どれだけ頑張っても手戻りになります。

だから大事なのは、曖昧なまま進めないことです。

まずは、次に「いい感じにやっておいて」と言われたら、こう聞いてみてください。

「承知しました。目的だけ確認してもよろしいですか?」

この一言だけで、仕事の進め方はかなり変わります。

確認は、弱さではありません。

ズレを防ぐ技術です。

そして、自分の時間とメンタルを守るための仕事術です。

くろさら的には、ここがかなり大事です。

「いい感じ」は、放っておくとだいたい“よく分からない感じ”になります。

だから、最初にちゃんと言葉にする。

それが、仕事をラクにする第一歩です!!

今日も残業お疲れ様でした★

「いい感じの仕事」誰の、何のための仕事かを把握して、いい感じに進めましょう☕

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