仕事をしていると、上司や先輩に相談しなければいけない場面があります。
「この進め方でいいのかな」
「A案とB案、どっちがいいんだろう」
「取引先への返事、どうしよう」
「資料の方向性、これで合ってるかな」
「自分だけで判断していいのかな」
こういうとき、頭では分かっています。
「相談した方がいい」
分かっているんです。
でも、いざ相談しようとすると、なぜか止まります。
「こんなこと聞いていいのかな」
「自分で考えろって言われそう」
「何をどう相談すればいいか分からない」
「忙しそうだし、声をかけづらい」
「答えを持っていない状態で行ったら怒られそう」
そして、相談しないまま仕事を進めます。
その結果、あとで言われます。
「なんで先に相談しなかったの?」
はい。胃がキューッとなるやつです。。
でも、ここで大事なのは、
相談が苦手な人は、能力が低いわけではない
ということです。
多くの場合、相談が苦手なのは、
相談の目的を勘違いしている
からです。
特に多いのが、
相談=答えをもらうこと
だと思っているパターンです。
もちろん、相談した結果として答えをもらうことはあります。
でも、仕事の相談は、単に正解を教えてもらう時間ではありません。
本当の相談は、
自分の考えを整理したうえで、相手の判断や視点を借りること
です!
この記事では、相談が苦手な人がなぜ答えをもらおうとしすぎてしまうのか、そして仕事ができる人はどのように相談しているのかを、パワハラまみれのブラック企業で生き抜いているくろさら目線で解説します!
相談が苦手な人ほど、真面目に考えすぎている
まず最初に言っておきたいのですが、相談が苦手な人は、適当に仕事をしているわけではありません。
むしろ、真面目な人が多いです。
「ちゃんと自分で考えなきゃ」
「上司に迷惑をかけたくない」
「何も考えずに聞いていると思われたくない」
「答えを持ってから相談しなきゃ」
「相談するなら、ある程度整理してからじゃないとダメだ」
こう考えます。
この姿勢自体は、とても大事です。
仕事では、自分で考える力も必要です。
でも、真面目な人ほどここで止まりやすいです。
「まだ考えがまとまっていない」
「もう少し調べてから相談しよう」
「もう少し整理してから聞こう」
「もう少し自分で頑張ろう」
そうしているうちに、時間が過ぎます。
そして、相談するタイミングが遅くなります。
気づいたときには、仕事がかなり進んでいる。
でも方向性が合っているか分からない。
上司に見せたら、思ったよりズレている。
そこで言われます。
「もっと早く相談してよ」
つらいです。
くろさら的には、
相談しようと準備している間に、相談すべきタイミングが通り過ぎている状態
です。
電車に乗る準備を完璧にしていたら、終電が行ってしまったみたいな感じです。
切ない。。。
相談が苦手な人は「正解をもらいに行こう」としてしまう
相談が苦手な人は、無意識にこう考えています。
「上司に答えを教えてもらおう」
「正解を出してもらおう」
「どうすればいいか決めてもらおう」
もちろん、それが必要な場面もあります。
でも、毎回これだと、相談というより丸投げに見えてしまうことがあります。
たとえば、上司にこう聞く場合です。
「これ、どうすればいいですか?」
「どっちがいいですか?」
「何をすればいいですか?」
「どう進めればいいですか?」
この聞き方だけだと、上司からすると少し困ります。
なぜなら、状況が分からないからです。
何が起きているのか。
どんな選択肢があるのか。
どこで迷っているのか。
自分はどう考えているのか。
何を判断してほしいのか。
これが見えないまま、いきなり答えを求められている状態です。
上司の頭の中では、こうなります。
「まず状況を教えて」
「どこまで調べたの?」
「あなたはどう考えてるの?」
「何に迷ってるの?」
つまり、相談がうまくいかない原因は、相談すること自体ではありません。
答えをもらう前提で、整理せずに持っていってしまうこと
です。
仕事の相談は「答えをもらう場」ではなく「判断を助けてもらう場」

仕事の相談をうまくするためには、考え方を変える必要があります。
相談は、答えをもらう場ではありません。
判断を助けてもらう場
です。
ここ、かなり大事です。
相談する側は、上司に全部考えてもらうのではありません。
自分なりに状況を整理する。
選択肢を出す。
迷っているポイントを伝える。
自分の考えを添える。
そのうえで、上司の判断や視点を借りる。
これが仕事の相談です。
たとえば、悪い相談はこうです。
「この件、どうすればいいですか?」
これだと、上司は一から状況を聞かないと判断できません。
一方で、伝わる相談はこうです。
「この件、A案とB案で迷っています。A案は早く対応できますが、費用が少し高くなります。B案は費用を抑えられますが、納期が1日遅れる可能性があります。私は納期優先でA案がよいと思っていますが、判断いただけますか?」
これなら、上司はかなり判断しやすくなります。
相談がうまい人は、答えをもらいに行っているのではありません。
上司が判断しやすい状態を作っている
のです。
相談が苦手な原因① 状況を整理しないまま話そうとする
相談が苦手な原因の一つ目は、
状況を整理しないまま話そうとすること
です。
相談しようと思ったとき、頭の中にはいろいろな情報があります。
起きていること。
確認したこと。
分からないこと。
関係者の意見。
自分の不安。
上司に聞きたいこと。
締切。
リスク。
過去の経緯。
これらが頭の中でぐるぐるしています。
そのまま相談すると、話が長くなります。
「あの、例の件なんですけど、取引先に確認したら少し条件が違っていて、前回はこうだったんですが、今回は別の担当者で、あと納期も少し変わるかもしれなくて、ただA案なら進められそうなんですけど、でもB案の方がコストは低くて……」
聞いている側は、途中で迷子になります。
「で、何を相談したいの?」
となります。
相談する前には、まず状況を整理した方がいいです。
完璧でなくて大丈夫です。
最低限、
- 今どういう状況なのか
- 何で迷っているのか
- どんな選択肢があるのか
- 自分はどう考えているのか
- 相手に何を判断してほしいのか
この5つをざっくり整理するだけで、相談はかなり伝わりやすくなります。

相談が苦手な原因② 自分の考えを持たずに相談してしまう
二つ目の原因は、
自分の考えを持たずに相談してしまうこと
です。
相談が苦手な人は、答えを間違えるのが怖くて、自分の意見を出さないことがあります。
「私の考えが間違っていたらどうしよう」
「変な案を出したら恥ずかしい」
「上司の正解と違っていたら怒られそう」
「だったら、最初から上司に聞いた方がいい」
この気持ちは分かります。
でも、仕事の相談では、自分の考えが完璧である必要はありません。
むしろ、上司が知りたいのは、
あなたが今どう考えているか
です。
上司からすると、自分の考えがないまま相談されると、判断の前提が見えません。
逆に、自分の考えがあると、アドバイスしやすくなります。
たとえば、
「私はA案がよいと考えています。理由は納期に間に合うからです。ただ、費用面が少し気になっています」
こう言えれば、上司は返しやすいです。
「費用より納期優先でいいよ」
「今回はコストを抑えたいからB案にしよう」
「A案で進めるけど、費用の根拠だけ確認して」
このように、会話が進みます。
相談では、正しい答えを持っていく必要はありません。
仮の答えでいいのです。
くろさら的には、
「完成品」ではなく「下書き」を持っていく感じです。
赤ペンをもらう前提でいいんです。
相談が苦手な原因③ 相談の目的が曖昧になっている
三つ目の原因は、
相談の目的が曖昧なまま話してしまうこと
です。
相談にはいくつか種類があります。
- 判断してほしい相談
- 意見がほしい相談
- 方向性を確認したい相談
- リスクを確認したい相談
- 進め方を相談したい相談
- 自分の考えがズレていないか見てほしい相談
でも、ここが整理されていないと、相手はどう返せばいいか分かりません。
たとえば、
「この資料について相談があります」
だけだと、上司は何を求められているのか分かりません。
判断してほしいのか。
レビューしてほしいのか。
方向性を見てほしいのか。
アイデアがほしいのか。
ただ聞いてほしいだけなのか。
ここが曖昧だと、相談は長くなります。
最初に相談の目的を伝えると、かなり分かりやすくなります。
たとえば、
「方向性が合っているか確認したくて相談です」
「A案とB案のどちらで進めるか判断いただきたいです」
「リスクの見落としがないか確認したいです」
「上司目線で、資料の結論が伝わるか見ていただきたいです」
こう言えば、相手は何をすればいいか分かります。
相談は、相手に何をしてほしいのかを最初に伝えるだけで、かなりスムーズになります。
相談がうまい人は「選択肢」を持っていく
相談がうまい人は、いきなり答えを求めません。
選択肢を持っていきます。
たとえば、
「A案で行くべきか、B案で行くべきか迷っています」
「早く進めるならA案、コストを抑えるならB案です」
「私はA案がよいと思いますが、リスクがないか確認したいです」
このように、選択肢があると相談は進みやすくなります。
なぜなら、上司は比較して判断できるからです。
逆に、選択肢がない相談は、上司が一から考える必要があります。
これは相手の負担が大きいです。
もちろん、新人・若手のうちは選択肢をうまく作れないこともあります。
その場合は、無理に完璧な案を出さなくても大丈夫です。
「今考えられる選択肢はAとBです。他にも見るべき案があれば教えてください」
これで十分です。
大事なのは、
自分なりに考えた跡を見せること
です。
相談がうまい人は「自分の仮説」を添える
選択肢を出したら、自分の仮説も添えます。
仮説とは、現時点での自分の考えです。
たとえば、
「私はA案がよいと思っています」
「今回はスピード重視なので、B案よりA案だと考えています」
「ただ、コスト面が少し気になっています」
「この進め方で大きくズレていないか確認したいです」
このように伝えると、相談の質が上がります。
上司は、あなたの考えを見たうえでアドバイスできます。
仮説がある相談は、上司から見ても安心感があります。
「あ、この人はちゃんと考えているな」
「どこで迷っているか分かるな」
「判断しやすいな」
と思ってもらいやすいです。
一方で、仮説がない相談は、丸投げに見えやすいです。
「どうすればいいですか?」
だけだと、上司の脳内タスクが増えます。
くろさら的には、上司の机に未整理の段ボールをドンと置く感じです。
開けるのも、仕分けるのも、判断するのも上司。
それはちょっと重い。
相談は「早すぎるくらい」でちょうどいい
相談が苦手な人は、相談するタイミングも遅くなりがちです。
「もう少し考えてから」
「もう少し調べてから」
「もう少し形にしてから」
「もう少し自信が持ててから」
この“もう少し”が、手戻りを大きくします。
仕事の方向性がズレている場合、早めに相談すればすぐ直せます。
でも、かなり作り込んでから相談すると、直すのが大変になります。
特に、次のようなときは早めに相談した方がいいです。
- 目的が曖昧なとき
- 自分だけで判断できないとき
- A案とB案で迷っているとき
- 期限に影響しそうなとき
- 関係者に影響が出そうなとき
- トラブルになりそうなとき
- 上司の判断が必要なとき
相談は、完成してからするものではありません。
ズレる前にするものです。
早めの相談は、弱さではありません。
手戻りを減らす仕事術です。
相談が苦手な人ほど「相談前メモ」を作るといい
相談が苦手な人は、話す前にメモを作るのがおすすめです。
長いメモでなくて大丈夫です。
以下の5つだけで十分です。
- 今の状況
- 相談したいこと
- 選択肢
- 自分の考え
- 判断してほしいこと
たとえば、こんな感じです。
今の状況
取引先から納期変更の連絡が来ている。
相談したいこと
A案とB案、どちらで進めるべきか。
選択肢
A案:納期優先。費用は少し上がる。
B案:費用優先。納期が1日遅れる可能性あり。
自分の考え
今回は納期優先なので、A案がよいと考えている。
判断してほしいこと
A案で進めてよいか。
このくらい整理できれば、相談はかなり伝わりやすくなります。
いきなり話すから迷子になるのです。
話す前に、少しだけ地図を作る。
それだけで相談は変わります。
悪い相談と伝わる相談の違い
ここで、悪い相談と伝わる相談の違いを見てみます。
悪い相談
「この件、どうすればいいですか?」
これは短いですが、判断材料がありません。
上司からすると、まず状況を聞くところから始まります。
伝わる相談
「この件、A案とB案で迷っています。A案は納期に間に合いますが、費用が少し上がります。B案は費用を抑えられますが、納期が1日遅れる可能性があります。私は納期優先でA案がよいと考えていますが、この方向で進めてよいか判断いただきたいです。」
この相談なら、上司はすぐ判断できます。
違いは、話が長いか短いかではありません。
判断できる材料があるかどうか
です。
相談は、相手に答えを丸ごと作ってもらう場ではありません。
答えに近づくための材料を持っていく場です。
相談ができる人は、信頼されやすい
相談がうまい人は、仕事で信頼されやすくなります。
なぜなら、上司から見て安心だからです。
「あの人は、迷ったら早めに相談してくれる」
「勝手に大きくズレた方向に進まない」
「自分なりに考えて持ってくる」
「判断に必要な情報を整理してくれる」
「悪い情報も抱え込まない」
こう思ってもらえると、仕事を任されやすくなります。
逆に、相談が遅い人は、上司からすると少し不安です。
「今どうなっているんだろう」
「勝手に進めていないかな」
「問題が起きていないかな」
「完成してからズレていたら困るな」
こうなると、上司も細かく確認したくなります。
相談は、上司に迷惑をかけるものではありません。
適切な相談は、むしろ信頼を作ります。
ここは、相談が苦手な人ほど覚えておいてほしいです。
相談は「考えていない人」がするものではない
相談が苦手な人は、相談することを少し恥ずかしいことのように感じる場合があります。
「相談したら、仕事ができないと思われるかも」
「自分で考えられない人と思われるかも」
「頼りないと思われるかも」
でも、これは少し違います。
仕事で相談できる人は、考えていない人ではありません。
仕事を前に進めるために、必要なタイミングで相手の視点を借りられる人
です。
もちろん、何も考えずに丸投げするのはよくありません。
でも、自分なりに考えて相談するのは、立派な仕事の進め方です。
特に新人・若手のうちは、自分だけで判断できないこともたくさんあります。
そこで無理に抱え込むより、早めに相談した方がいいです。
相談は、弱さではありません。
ズレを防ぐための技術です。
くろさら的には、相談は「助けてください」だけではなく、
仕事の方向確認
です。
道に迷う前に、地図を見せ合う感じです。
まとめ
今回の記事では、
相談が苦手な人は、答えをもらおうとしすぎている
というテーマで解説しました。
大事なのは、相談を「答えをもらう場」と考えすぎないことです。
仕事の相談は、
- 状況を整理する
- 選択肢を出す
- 自分の考えを添える
- 何を判断してほしいか伝える
- 相手の視点を借りる
ためのものです。
ただ、実際の現場ではここからが難しいです。
「相談するとき、最初に何と言えばいいの?」
「自分の考えが間違っていたらどうする?」
「上司が忙しそうなときは?」
「チャットで相談するときはどう書く?」
「悪い相談と良い相談の違いをもっと知りたい」
「そのまま使える相談テンプレがほしい」
こういう具体的な壁にぶつかります。

相談が苦手な人は、能力が低いわけではありません。
多くの場合、
相談=答えをもらうこと
だと思いすぎています。
でも、仕事の相談は、ただ正解を教えてもらう場ではありません。
自分なりに状況を整理して、選択肢を出して、自分の考えを添えたうえで、相手の判断や視点を借りる場です。
相談が苦手な人ほど、まずは次の5つを整理してみてください。
- 今の状況
- 相談したいこと
- 選択肢
- 自分の考え
- 判断してほしいこと
これだけで、相談はかなり変わります。
相談は、丸投げではありません。
そして、弱さでもありません。
ズレを防ぎ、仕事を前に進めるための技術です。

くろさら的には、相談できる人は、仕事ができない人ではありません。
むしろ、
一人で迷子にならない人
です。
仕事は、一人で全部正解を出さなくていい。
必要なタイミングで、ちゃんと相談できればいい。
それだけで、仕事は少しラクになります。
たぶん。
いや、相談しても上司がふわっと返してくることはあります。
「まあ、いい感じで」
……出ました。
そのときは、また目的確認からやり直しましょう。

相談は、答えをもらうためではなく、一人で迷子にならないための仕事術です
以上、今日もお疲れ様でした★







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