【しまむら】統合報告書 今後の価値創造について

しまむら統合報告書レジュメ 企業分析

今日も残業お疲れ様です。

ブラック企業勤続15年、エリート社畜の「くろサラ」です。

今日は「しまむらの統合報告書」について記事をまとめていきます。

しまむらの2024年統合報告書は、企業の経営方針、ビジネスモデル、成長戦略、ESG(環境・社会・ガバナンス)活動を中心に、今後の展望について詳細にまとめています。

この記事ではその主な内容を要約してまとめておきます。

しまむら統合報告書については、しまむらIR情報を参考にしました📝

しまむらHP参考 https://www.shimamura.gr.jp/ir 

💡統合報告書とは?

統合報告書とは、企業の財務情報と非財務情報をまとめた資料で、

企業の持続可能な価値創造について説明するものです!

しまむらの企業理念とビジョン

しまむらは、「社員」「お客様」「取引先」「株主」「社会」すべてのステークホルダーにとって

【いい会社】を目指しています。

企業理念は、創業以来の「ローコストオペレーション」「信用と信頼」を基盤に、

持続可能な社会の実現を目指す経営を行っています。

信用と信頼を築くのは商売の基本ですもんね!商人の基本を忘れずに。という想いが強いのでしょう💡

しまむらの業績と目標

  • 2024年2月期の業績は、売上高6,350億円、営業利益553億円、営業利益率8.7%、ROEは8.8%と、3期連続で過去最高を更新しています。

  • 2027年までの目標として、売上高7,190億円営業利益660億円、営業利益率9.2%を掲げ、3年間で150店舗の新規出店を計画しています。

長期経営計画(2030年)の数値目標

✅️売上高 8,000億円以上

✅️営業利益率 10% (粗利率 35% ・ 販管費率 25%)

この統合書が公表されたときのアパレル各社の状況についてまとめた記事がコチラ⏩️

しまむらのビジネスモデル

しまむらの強みは「ローコストオペレーション」を軸にした効率的な運営体制です。

強みを生かした戦い方で、多くの顧客から指示されていますね💡

全ての事業活動においてコストを抑えながら、品質と価格のバランスを重視し、

消費者に魅力的な商品を提供することを目指しています。

しまむらの人材育成と組織改革

社員一人ひとりの成長を促す「人材育成」を重要視しており、

M社員制度などを通じて柔軟な働き方を提供。

店長の約7割はパート社員から昇進しており、キャリアアップの機会が充実しています。

しまむらの価値創造プロセス

箇条書きにまとめるとしまむらの潤沢な経営資本がわかりますね

、、、これはすごい。

①商業資本

 店舗数:2,227店舗(日本+台湾)

 売場面積:2,248,917㎡

 自社物流拠点:国内10箇所

②人的資本

 従業員数:3,157人

 パート人数:16,200人

③社会関係資本

 取引先:約600社

 年間客数:約2億人

 SNS会員数:3,800万人

④知的資本

 業務マニュアル:年間1万件改善案

⑤財務資本

 総資産:5,338億円

 純資産:4,714億円

これらを活かしたバリューチェーンが構築されているから強固な強みになっているのですね💡

バリューチェーンに関しては参考記事を貼っておきます⏩️

しまむらの独自資源

しまむらの統合報告書に何度も出てくる「ローコストオペレーション」という言葉が肝だと感じました💡

しまむらはコスト削減だけでなく、チェーンストアの持続的な運営を支える「ローコストオペレーション」により、全ての一貫された強みの源になっていることがわかります。

独自資源(Asset)の考え方は非常に重要です!わかりやすくまとめたものを参考に掲載しておきます⏩️

しまむらの「独自の仕組み・強み」は、効率性とコスト削減を両立する運営体制にあり、自前主義と標準化を通じて継続的な成長を支えています。

自社開発による高収益な店舗展開

しまむら社員が自ら出店地を調査し、オーナー・地主と直接契約しているようですね💡

また、店舗設計から施工・引き渡しまで全ての工程を自社で管理していると記されています。ローコストオペレーション、自前主義の精神が一貫して感じ取れます

これにより

①ドミナント出店による高い収益力のある店舗開発

②標準化された店舗レイアウト、合理化された店舗設計

強いしまむらの店舗が実現されています📝

多品種小ロットの商品構成

これは、ユニクロ被りのようなことを防ぐためにたくさんのデザインの服を少量(1店舗1枚~)販売することで、希少性の高いワクワクする服を顧客に提供している!しまむらの強みですね💡

SPA企業は自分たちで企画した商品をたくさん作ってたくさん売れるようブランディングして顧客と信頼関係を構築していますが、しまむらの場合はたくさんの服を取引企業から仕入れて販売しているから、単品訴求型の販売方法が弱みでもあり強みでもあると言えます。

毎週いろんな新しいものが販売されるチラシのワクワク感はしまむらならではですしね^^

約600社のサプライヤーが持つ企画力

②多店舗展開による規模の経済、完全直営店管理で本社主導のセントラルバイイング体制

自社物流センター

ローコストオペレーション、自前主義の精神から、物流センターまで自分たちで運営・管理している。

ユニクロも有明に大きな倉庫兼本社を構えていることから、全国展開のアパレル企業の明暗を分けるポイントは「物流」とも言える🚛

2024年問題で長距離ドライバーの働き方も変わっていることから、物流に関しては改善と対策を繰り返していくことが重要なのでしょう

全国10箇所のしまむら自社物流拠点

②直接物流システム(国内の流通加工、仕分け・値付けを海外で実施、コンテナを直接センターへ納品)

全国約2,200店舗の店舗網

いろんなとこで見かけますよね🚗

旅行行ったりしても「こんなとこにしまむらあるのか?」って思うこと多いです

①約2,200店舗の標準化された効率的な店舗運営

②本社一括管理の売場設定と在庫・値下管理

しまむらのサステナビリティ

環境面では、ハンガーの完全循環型リサイクルやCO2削減、商品廃棄ゼロなどを目指す取り組みを強化。

2027年2月期には、PBのサステナブル商品の仕入比率40%が目標(現状35.3%)

しまむらの2023年度の完全循環型ハンガーのリサイクル量が1,983t/リサイクル比率60%

CO2削減効果は年間で10,391t-CO2で杉の木約74万本分の二酸化炭素が削減出来たようです🌲

杉の木換算すると凄まじい量ですね🌲🌲🌲🌲・・・

しまむらの今後

事業ポートフォリオとして報告されていたのが、2024年2月期は下記状況📉

【収益基盤事業】ファッションセンターしまむら

【成長牽引事業】オンラインストア

【育成事業】アベイル・バースデイ・思夢楽

【再構築事業】シャンブル・ディバロ

【育成事業】の「アベイル・バースデイ」を

2027年2月期には【成長牽引事業】として成り立つような事業成長を図る

以上、簡潔に重要だと思うところをまとめてみました。

統合報告書には他にも各事業の詳細情報やしまむらの歴史、財務サマリーなど内容盛りだくさんで読み応えがありました📗

報告は以上です☆お疲れ様でしたノシ

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