年々変化の激しい現代において、外部環境の変化に対応する経営戦略について考える必要があります。
2019年8月期に海外のユニクロ事業が営業利益で国内を逆転
2023年8月期は売上高でも海外ユニクロが国内を上回った
2023年3〜8月期は、海外コンビニ事業の営業利益が減益となり、国内に逆転されるが、通期では再び海外が上回る見通し
セブン&アイでは展開先を19カ国・地域から、30年度までに30カ国・地域に広げる計画
ローソンは今年8月に中国で6千店を超えた。25年度には1万店に増やすのが目標
これまで流通・外食はデフレ経済を背景に低価格戦略で成長を続けてきた。しかし、物価高や国内消費の低迷で成長ドライバーを転換する時期を迎えている。
家具・生活雑貨のニトリHDはアジアでの出店拡大に成長資源を集中させる
サイゼリヤは国内の不振を海外で補い、業績を回復させた。
ゼンショーHDは、M&A(合併・買収)などを通じて、海外の店舗を24年3月期末に1万店規模にする計画
新型コロナウイルス禍の影響が薄れ、各社の業績は安定してきた。
国内市場に依存してきた流通・外食はグローバル化を本格的に進めるための土台を作り上げる時期である。
2023/10/29日経新聞 社説より
日本の小売業界は、人口減少や需要の飽和などの大きな課題を乗り越えるために、
『パーパス経営』を推進することが求められています。
パーパス経営とは?
パーパス経営とは、商品の価値や目先の価格競争力だけではなく
独自の「パーパス(ビジネスの社会的意義)」を示しながら
変化する消費者からの信頼を獲得していくことです
「強いものが生き残るのではない。環境の変化に対応できたものが生き残る」@ダーウィンの進化論
パーパスの構成要素
パーパスを構成する要素は以下の3つです
①共感
消費者が重視する価値観を事業で体現し、市場の共感を醸成する
②独自性
自社のブランド価値に基づく独自のパーパスの発信
③具体性
消費者がイメージしやすい具体的な未来像の提示
小売企業は、パーパスを再設定し、消費者や人材
そして取引先企業までを惹きつけることで
新規事業の開拓や新たな成長戦略の実践に踏み出していく必要があります.
また、「非財務指標」であるパーパスを利益に転換するためには
「360°バリュー」経営にシフトすることが重要です
これは、従来の企業経営で重視されてきた売上げや利益
資本、キャッシュフローなどの「財務指標」にとどまらず
「非財務指標」を幅広く取り入れ、多様な価値観に応える全方位型経営です
パーパス経営のポイント3点
「パーパス経営は企業が社会的意義を持つことであり、その社会的意義が企業価値を高める」
「パーパス経営は企業だけでなく社会全体に良い影響を与える」
小売企業がパーパス経営を実践する上で重要なポイント
①パーパス経営は「社会的意義」を持つことが大切。
②パーパス経営は「共感」「独自性」「具体性」から構成される。
③パーパス経営は「360°バリュー」経営にシフトすることが重要
以上から、日本の小売業界が今後成功するためには
パーパス経営を推進し
「共感」「独自性」「具体性」から構成される独自のパーパスを発信し
「360°バリュー」経営にシフトすることが必要不可欠です。
また、小売企業は社会的意義を持つことで企業価値を高めながら、変化する消費者の信頼を得ることができます。
変化の激しい現代において非常に重要な戦略の一つではないでしょうか?
以上、報告いたします。
以上、報告いたします。
お疲れ様でした!
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