今日も残業お疲れ様です。
ブラック企業勤続15年、エリート社畜の「くろサラ」です。
今日は「アカウンティングと財務諸表」についての記事をまとめていきます。
アカウンティングの基本概念から始め、財務諸表の構成とその読み解き方までを理解することで、企業の経営状況を把握し、適切な戦略を立案することが可能になります。
数値を読み解く力があれば、より最適な戦略を立てて合理的な行動計画を実行することができるようになります💡
今回の記事は少し長く、専門用語も混ざっていて読みにくいかも知れませんが、なるべく簡潔にまとめますので、一度読み終えてから理解の弱い箇所を潰していくことをオススメします🍀
それではいきますよ📝
アカウンティングとは?
アカウンティングとは、企業活動を数値化し、可視化するための手法
企業がどのように資金を集め、どのように使い、どのような結果を生み出しているのかを定量的に把握するために用いられます。
これにより、経営者や投資家が意思決定を行いやすくなります。
企業の戦略実行の可否を検討し、進捗状況を評価することが可能になります。
つまり、アカウンティングは、数値を読み解いて適切な行動を取るための手法です。
企業活動とアカウンティング
企業は顧客に価値を提供し、その対価として売上(資金)を得て存続します。
これを実現するためには、戦略を策定し、実行する必要がありますが、その過程を定量化して評価するのがアカウンティングの役割です。
アカウンティングは、ビジネスリーダーが外部ステークホルダーや内部の組織メンバーと共通の言語で議論し、評価を行うための重要なツールです。
企業活動とは
企業活動は資金の回転増殖運動
(資金 → 資産 → 費用 → 売上 → 利益 → 資金)で説明されます。
この循環は以下のように進みます。
- 資金を集める(株主からの出資、金融機関からの借入れなど)
- 集めた資金を資産に投資する(生産設備や販売施設の購入など)
- 資産を活用して顧客に価値を提供し、対価として売上(資金)を受け取る
- 余った資金を再投資したり、配当として株主に分配する
この1~4の活動を繰り返すことで、企業は成長し続けます。
事業活動と財務諸表
企業の事業活動を定量化するためには、財務諸表が不可欠です。
財務諸表には以下の3つがあります:
- 損益計算書
(P/L: Profit and Loss Statement)
- 貸借対照表
(B/S: Balance Sheet)
- キャッシュ・フロー計算書
(C/S: Cash Flow Statement)
損益計算書(P/L)
損益計算書は、一定期間の企業の経営成績を表します。
収益と費用を計上し、その差額として利益を計算します。
これにより、企業がどれだけ儲かったかを把握できます。
売上総利益
売上総利益(粗利益)は、売上高から売上原価を差し引いて算出されます。
これは、企業が売上原価に上乗せできた付加価値を示します。
営業利益
営業利益は、売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いたものです。
企業の本業における利益を表します。
経常利益
経常利益は、営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を差し引いたものです。
これは、企業の通常の活動から生じる利益を示します。
貸借対照表(B/S)
貸借対照表は、ある一時点での企業の財産状態を表します。
資産、負債、純資産
3つの要素で構成されています。
資産
資産は、流動資産と固定資産に分けられます。
流動資産には現金、売掛金、在庫などが含まれ、
固定資産には建物、機械、投資などが含まれます。
負債と純資産
負債は、流動負債と固定負債に分けられ、短期借入金や買掛金が流動負債に含まれます。
純資産は株主からの出資と利益の内部留保から構成されます。
キャッシュ・フロー計算書(C/S)
キャッシュ・フロー計算書は、一定期間の現金の流れを表します。
営業活動、投資活動、財務活動の3つに区分してキャッシュ・フローを示します。
営業活動によるキャッシュ・フロー
これは、営業サイクル(仕入→製造→販売→回収)で生じるキャッシュ・フローです。
販売した商品の代金回収や材料費、人件費などが含まれます。
投資活動によるキャッシュ・フロー
これは、設備投資やM&Aなど、営業サイクルを維持・拡張するための投資活動に関わるキャッシュ・フローです。
資産の売却や設備投資などが含まれます。
財務活動によるキャッシュ・フロー
これは、資金の調達・返済に関わるキャッシュ・フローです。
銀行からの借入や社債の発行、借入金の返済などが含まれます。
財務諸表のつながり
3つの財務諸表は互いに関連しています。
損益計算書は1会計年度の利益を表し、貸借対照表の純資産に反映されます。
キャッシュ・フロー計算書は1会計年度の現金の増減を示し、貸借対照表の現金に反映されます。
財務諸表の読み方
財務諸表を読み解く際には、以下のポイントに注意することが重要です
- 時点、期間を意識する
- 連結か個別かを意識する
- 業界特性を意識する
- 複数年の財務諸表を比較する
- 社会背景を意識する
損益計算書と貸借対照表の違い
損益計算書は一定期間の企業の経営成績を表し、収益と費用を計上して利益を示します。
一方、貸借対照表はある一時点での企業の財産状態を表し、資産、負債、純資産の構成を示します。
損益計算書はフローの概念、貸借対照表はストックの概念を持ちます。
キャッシュ・フロー計算書の意義
キャッシュ・フロー計算書は、企業の現金の流れを明確に示し、営業活動、投資活動、財務活動における現金の増減を把握するために重要です。
これにより、企業の資金繰りや財務健全性を評価することができます。
売上計上基準
売上計上基準は、売上をどの時点で計上するかを決める基準です。
一般的には出荷基準(引渡基準)が用いられますが、割賦基準や工事進行基準など特例も存在します。
これにより、売上の実現時点が明確になり、財務諸表の信頼性が向上します。
まとめ
今日は「アカウンティングと財務諸表」についてまとめました。
アカウンティングは企業活動を数値化し、意思決定を支援する重要なツールです。
損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書の構成とその読み方を理解することで、企業の経営状況を把握し、適切な戦略を立案することが可能になります。
以上、お疲れ様でした。質問があれば、是非、コメント欄にて、お願いします。
今日も明日もあさっても、理不尽なこの社会と会社に負けないで、頑張っていきましょうね!
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