さて、今月もアパレル各社の結果をまとめていきますよ!
4月はニトリが昨対を割る結果となりました。
3月は低気温で推移したことによりユニクロ・アダストリアなどアパレル各社は厳しい結果で、気温の影響を受けにくいニトリ・無印良品が売上を伸ばしていたことを考えると、4月は春の気温上昇の恩恵が弱いニトリは比較的戦いにくかったことが推測できます。
まだNクールなどの冷感ふとんはいらないですしね・・・
アパレルの商品構成が高いユニクロ・しまむら・アダストリアは各社順調に売上を伸ばしています。
各社の4月数値結果です。(既存店対比)
【昨対評価 ◎ 】ユニクロが昨年に比べて売上を大きく伸ばしています。
【昨対評価 ◯ 】無印良品・しまむら・アダストリアは安定して昨年以上の売上を作っています。
【昨対評価 ✕ 】ニトリは昨対を割る結果となっています。
この記事では、各社の数値結果・実際の店頭状況や市況を踏まえて考察していきます。
記事の最後に売上構成要素の昨年数値結果(売上・客数・客単価)を用いて分析を深めてまとめていきます。
分かる範囲でコメントにもお答えしていくので、いろんなご意見お願いします🐣
ユニクロ 2024年4月数値結果
ユニクロ4月の数値は下記の通り
△既存店売上 118.9%
△客数 106.8%
△客単価 111.3%
🍉4月の気温上昇による夏物好調により売上増🌻
先月は春物が売れずに昨年を割る結果と発表していましたが、今月は夏物好調で売上増☀売上昨対118.9%と大幅に売上を伸ばしています👍️
夏物は好調のようですが・・・3月に売れなかった春物は今後大幅値下になる可能性がありますね👕
日本の四季は何処に行ってしまったのでしょうか(-_-;)
4月の既存店+Eコマース販売の売上高は前年比 118.9%、直営店+Eコマース販売の売上高は前年比 120.3%となりました。
4月は、気温が高く推移し、打ち出した商品と実需がマッチしたことで、夏物商品を中心に好調な販売となり、既存店売上高は大幅な増収となりました。
ユニクロIR情報 https://www.fastretailing.com/jp/ir/monthly/
無印良品 2024年4月数値結果
無印良品の4月の数値は下記の通り
△既存店売上 106.0%
△客数 100.6%
△客単価 105.3%
無印良品の店頭は値下げ商品が目立つ売場とは裏腹に、客単価105.3%と伸ばしています。
高単価商品も売れているということですね💡
✅️4月のトピックスとして、無印で不動の人気商品【バターチキンカレー】を刷新すると発表がありましたね💡
インドカレーで使われるスモーキーな香りのスパイスのビックカルダモンを加え、トマトの酸味と旨味が引き立つようにカシューナッツペーストも増量してまろやかでコクのある日本人好みの味に変更するようです🍛
また、花見に合わせて✿ランチ商品も品揃えの幅を持たせていたように思いました🍙
あとは、長いゴールデンウィークを見据えてトラベル商品の品揃えを拡大していましたね👜
夏に向けてのUV商品の導入も見られました☀無印の商品は「これでいい」の精神が根付いていて衝動的に買えるから凄いなと思います📝
2024年4月の売上高前年比は、既存店及びオンラインストアで106.0%、全店及びオンラインストアで114.2%となりました。
気温上昇に伴い春夏物の需要が高まり、衣服・雑貨が順調に推移したほか、生活雑貨も引き続き新商品効果が持続し、 既存店ベースで前年実績を上回りました。
尚、前年より土日祝日が1日少なかっため、2ポイントのマイナス影響がありました。
無印良品IR情報 https://www.ryohin-keikaku.jp/ir/monthly/
しまむら 2024年4月数値結果
しまむらの4月の数値は下記の通り
△既存店売上 106.3%
△客数 104.1%
△客単価 102.1%
しまむらも無印と同水準の伸び率ですね💡
客数・客単価ともに伸びていますが、客数の伸びが大きいのは流石しまむらだなと思います。
✅️しまむらが好調要因として上げていた商品「ビスチェ」
近藤千尋とのコラボ商品がこうちょうだったのかな?
あとは肌着とスリッパ!
肌着といえばUNIQLOのエアリズムですけど、しまむらのファイバードライインナーも好調のようです。
790円で買えるっていうのが嬉しいポイントですよね💰️
ユニクロのエアリズムは1290円だから価格優位性は強そうですね!主婦の味方👍️
スリッパは更に安くて490円・・・ユニクロが1500円だからこれは安すぎるような気もしますね(^_^;)流石しまむらって感じです!
当月度は、月度半ば以降の気温上昇に伴い夏物の販売が好調に推移しました。
婦人アウター衣料では、トレンドのビスチェやデニム、チュール素材のアイテムが売れ筋となりました。
子供アウター衣料では、キャラクターとインフルエンサーのコラボ商品やJBの打ち出しが高消化しました。実用品では「FIBER DRY」の肌着やスリッパが好調でした。
しまむらIR情報 https://www.shimamura.gr.jp/ir/sales/index.html
ニトリ 2024年4月数値結果
ニトリの4月の数値は下記の通り
▲既存店売上 97.5%
△客数 101.7%
▲客単価 95.9%
ニトリだけが昨対割れの結果となっています。
やはりアパレル各社と比べると気温上昇による恩恵は少なかったのだと思います。
✅️ニトリは4月上旬にも値下の目立つ売場だったことから客単価が低下し、客数を伸ばしているが売上をまとめることが出来なかったという結果です。
めちゃくちゃ破格の卓上加湿器・・・538円って😂
収納ケースのフタなんて36円というわけのわからない価格w
全く売れない商品を回して新しい商品の仕入れを立てる作戦ですかね??
4月度は、TVCM効果、新生活需要等により、ダイニング、ベッドルーム家具、キッチン用品、寝具寝装品等の売上が好調に推移いたしました。
ニトリIR情報 https://www.nitorihd.co.jp/ir/performance/sales_2024.html
これらの結果、既存店売上高前年比は97.5%、全店では100.0%となりました。また、前年との曜日影響は、既存店▲8.3ポイント、全店▲8.5ポイントです。
アダストリア 2024年4月数値結果
アダストリアの4月の数値は下記の通り
△既存店売上 104.1%
△客数 100.9%
△客単価 103.2%
外出需要拡大により、アウター中心に好調だったようです。
帽子やリュック、ボトルホルダーといった商品も好調で売上に寄与したようです☀
✅️ドットエスティで展開していたフォーエバー21がショッピングモール(イオンモール大高、ルミネエスト)に出店していますね💡
2023年に再上陸してから1年足らずでの出店ということは、あらかじめ出店予定があったのかも知れませんねー👖SHEINとかと差別化できれば良いですが、ファストファッションの低価格路線だと競合が多々あるので今後の展開に注目したいと思います🍀
✅️イトーヨカドー用のブランド「ファウンドグッド」はセブン-イレブンの新業態SIP(千葉)でも展開するようですね💡
アダストリアの今後のBtoB事業の拡大にも注目です👀
4月は、全店売上高前年比105.3%、既存店前年比104.1%となりました。
中旬以降に気温が上昇したことで春夏商品の販売が好調に推移し、また、ゴールデンウィークの前半も天候に恵まれ、売上増加に寄与しました。
なお、昨年に比べ休日が1日少なかったことで、既存店前年比に2.1ポイントのマイナス影響があったと試算しています。
ブランド別では、グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファーム、レプシィム等が好調でした。 アイテム別では、定番のパンツや羽織りアイテム、軽い素材のボトムスが好調です。
服飾雑貨ではキャップやリュック、生活雑貨ではボトルホルダーといった外出需要に即したアイテムが人気です。
アダストリアIR情報 https://www.adastria.co.jp/ir/highlights/sales/entry-16314/
各社数値まとめ(昨年比 客数・客単価・売上分析)
2024年4月は気温が上昇したことで春夏物の需要が高まり、アウター中心に売上が上昇した🌸4月下旬のゴールデンウィーク前半戦も比較的天候が良く、気温も高かったことで夏物の導入に合わせた初動が良かった!
4月のニトリは前年も落としており、今年も更に落とす結果となっている。
⏬️下記、各企業の数値を元に、くろサラの所見をまとめておきます⏬️
ユニクロ
昨年、売上を101.7%伸ばしており、今年は更にそこから118.9%と大幅に伸ばしている!
ユニクロの凄いところは「ブランド力」
昨年、107.5%伸ばした客単価を更に今年は111.3%と大きく伸ばし、客数も106.8%と同時に伸ばしたことで売上昨対118.9%という結果を作っている。
単価を伸ばしても顧客がついてきているそのブランド力は素晴らしいですね◎
2023年は単価上昇により客数94.6%と落としたが、今年は客数を106.8%伸ばして売上を大幅に拡大させている💰️
無印良品
昨年85.8%と大きく落とした月だったが、今年は106.0%と売上を改善させている🍀
2023年はユニクロ同様に単価を上げて客数を落としていましたが、今年は客数も客単価も伸ばして売上を作れている理想的な結果です。
但し、昨年客数を81.7%と大幅に落としており、その数値からの客数100.6%なので、本来もう少し客数増となっているべきではある。
2022年コロナ禍伸びた商品属性を他商品でカバーしきれていない結果が伺える
しまむら
昨年、売上103.4%と伸ばした月でしたが、今年は更に106.3%と伸ばすことに成功しています。
昨年は客数減でしたが、今年は単価も客数も伸ばすことができています。
しまむらは、ユニクロ・無印良品・アダストリアなど他のアパレルと大きく異なる売上の作り方をしています。
それが結果に現れているのが【客数】です。
他のアパレルは【客単価】を伸ばして売上を作っていますが、しまむらは【客数】を伸ばして売上を作っています。
この点で他のアパレルより多くの顧客に評価されてその対価を貰っている企業であることが言えますね。投資家目線からすると、ユニクロのように単価上昇により収益性も上げた方が嬉しいのでしょうけど。。。
ニトリ
2023年は値上により客単価を110.9%取ったことで、客数を89.7%と大きく落としたニトリだったが、今年は客単価を95.9%と大幅に落とし、客数101.7%と伸ばしましたが、売上97.5%と割れています。
ニトリは使い捨て出来るカット台ふきんが使いやすくて好きですけどね!
まな板シートと同じノリで手軽に使って捨てられるのが魅力的ですね
アダストリア
2023年は売上114.8%と大きく伸ばし、今年も更に104.1%伸ばした月です!
2年連続で客数・客単価・売上全ての項目を伸ばしたのはアダストリアのみ📝
やはりBtoBやECの拡大が成功していることが大きいのでしょうね📈
個人的には今後のフォーエバー21の動向に注目です🔍️
以上、2024年4月のアパレル業界について報告します。
お疲れ様でした☆
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