ウォーレン・バフェット、日本の商社株に「超長期投資」の本気度

📝 くろさら学習メモ

バークシャー株主総会で語られた“日本愛”と未来戦略


🧓「オマハの賢人」ウォーレン・バフェットとは?

ウォーレン・バフェット氏は、世界で最も著名な投資家の一人で、投資会社バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOを務める人物です。

  • 1930年生まれ、米ネブラスカ州オマハ出身
  • 11歳で初めて株式を購入
  • 「価値投資」の理論を築いたベンジャミン・グレアムの弟子
  • 世界長者番付の常連で、慈善活動家としても著名
  • 長期的かつ本質的価値に基づく投資哲学を貫く

そのスタイルは「地味だが着実」

米国では「Oracle of Omaha(オマハの賢人)」の異名を持ち、多くの投資家から尊敬を集めています。


バフェット氏、日本の商社株を「超長期投資」と明言

2025年5月3日、米ネブラスカ州オマハで開かれたバークシャー・ハサウェイの株主総会で、バフェット氏は次のように語りました

「日本の5大商社株は我々の好みにぴったり。これは超長期の投資だ。」

これは、2019年から段階的に買い進めてきた日本の大手商社

  • 伊藤忠商事
  • 三菱商事
  • 三井物産
  • 丸紅
  • 住友商事

への投資に対する強い信念を示すものです。

📈 投資の背景と動き

  • 2023年6月時点では各社の保有比率は10%未満
  • 2024年2月:商社5社と「10%上限緩和」で合意
  • 2024年3月:買い増しを公表し、保有比率がさらに上昇

商社株はもともと国内外で安定収益を上げており、バリュー株(割安株)としても評価されてきました。


💬 通商問題には苦言も

トランプ大統領による貿易戦争の再燃について、バフェット氏は次のように語りました

「通商を武器として使うことはあってはならない。」
「75億人に嫌われ、3億人が不満を抱く社会は健全ではない。」

この発言は、米国の保護主義的な通商政策がもたらすリスクに対し、

経済合理性と国際協調の重要性を訴えるものでした。


💰 現金資産は過去最高の52兆円に

バークシャーの投資スタンスは慎重です。

  • 2025年3月末時点の手元資金:3476億8100万ドル(約52兆円)
  • 前年比で80%以上増加

「損をする心配がない理にかなった機会があれば、投資判断はたやすい。ただし、そんな機会は毎日あるものではない。」

この慎重さこそが、60年にわたり市場で生き抜いてきたバフェット氏の強みです。


🎤 「60回目の株主総会」に世界4万人が集結

2025年の総会でバフェット氏は、

「私にとって60回目の株主総会だ」

と語り、満場の拍手を浴びました。

紡績業だったバークシャーを世界最大級の投資会社に育て上げたバフェット氏の存在感は健在です。


✅ まとめ:なぜ日本商社株なのか?

  • 国際分散投資としては極めて稀な「米国外銘柄」
  • 商社の複合事業モデルに将来性を見出す
  • 安定配当・資源ビジネス・内需外需のバランス

バフェット氏が「長期投資にふさわしい」と評価する背景には、

日本の商社が持つ堅実性と成長性のバランスがあります。


✨バフェットからの学び:「機会は毎日あるわけじゃない」

バフェット氏の言葉と姿勢から学べるのは、短期的な情報に振り回されず、

「価値あるものを見抜き、じっくり待つ」ことの大切さです。


📌今後もバークシャーによる日本企業への動きは要注目
投資の神様が「長期で付き合いたい」と語る日本の商社、

今一度その魅力を見つめ直してみてもいいかもしれません。

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