今回は「利益」についてお話しします。前回の「売上」の次は利益です📝
ビジネスの世界で「利益」という言葉はとても重要です。
また、企業がどれだけ儲けているのかを示す重要な書類として「損益計算書(P/L)」の理解は欠かせません!
1. 損益計算書とは?
損益計算書(PL:Profit and Loss Statement)は、ある期間(通常1年)における企業の収益や費用をまとめた書類です。
この書類を見ると、次のことが分かります。
- 売上:どれだけ商品やサービスを売ったか
- 利益:売上から経費を引いた残りのお金
特に、「利益」がどれだけ残ったかが重要です。
2. 損益計算書に出てくる主な「利益」
損益計算書にはいくつかの種類の「利益」が記載されています。それぞれの特徴を簡単に説明します。
① 売上総利益(粗利)
売上総利益 = 売上高 – 売上原価
売上総利益は、売上から商品の仕入れコストや製造コストを引いたものです。
「商品やサービスがどれくらい稼いでいるか」を見る指標です。
例:パン屋さんの場合
売上:10,000円
原価(材料費や包装費など):6,000円
売上総利益:10,000円 – 6,000円 = 4,000円
② 営業利益
営業利益 = 売上総利益 – 営業費用
営業利益は、本業のビジネス活動でどれだけ稼いだかを示します。
人件費や広告費などの費用を引いた後に残るお金です。
ポイント
営業利益が高いほど、その会社は「本業」で稼げていることを意味します。
③ 経常利益
経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 – 営業外費用
経常利益は、本業以外も含めた「通常の経済活動」での利益を示します。
例えば、株式の配当金や不動産の賃貸収入などが営業外収益に当たります。
例
- 営業利益:2,000円
- 株式配当収益:500円
- 借入金の利息支払い:300円
経常利益 = 2,000円 + 500円 – 300円 = 2,200円
④ 税引前当期純利益
税引前当期純利益 = 経常利益 + 特別利益 – 特別損失
税引前当期純利益は、特別な収益や損失を加味した利益です。
特別利益には土地の売却益などが含まれ、特別損失には自然災害による損害などがあります。
⑤ 当期純利益
当期純利益 = 税引前当期純利益 – 法人税等
当期純利益は、最終的に会社に残るお金です。
税金を払った後の「純粋な儲け」であり、会社の株主に分配される利益もここから支払われます。
例:会社の最終収益
売上:10,000,000円
当期純利益:500,000円
→ この500,000円が最終的な利益です。
3. 利益の種類を使い分ける理由
損益計算書に複数の「利益」が記載されるのは、それぞれが異なる視点で会社の経営状態を表しているからです。
- 売上総利益は商品やサービスの競争力を見る指標
- 営業利益は本業の効率性を測る指標
- 経常利益は経済活動全体の健全性を示す指標
- 当期純利益は会社に最終的に残るお金を示す指標
これらを総合的に分析することで、会社の健康状態が分かります。
4. 損益計算書を活用するポイント
損益計算書を活用する際のポイントは次の3つです。
- どの利益が課題なのかを見極める
例えば、売上総利益が低ければ、商品のコストを見直す必要があります。 - 利益率を計算する
利益率(利益 ÷ 売上)は、どれだけ効率的に稼いでいるかを測る指標です。 - 前年との比較をする
損益計算書を前年と比べると、会社の成長や改善点が分かります。
5. まとめ:利益を理解して会社の成長を支える!
損益計算書に記載される「利益」を理解することで、会社の経営状態がより明確に分かります。
利益は会社を成長させるエネルギーです!
売上だけでなく、経費や利益のバランスを考えることで、より効率的なビジネス運営が可能になります。
それぞれの利益が何を意味しているのかを把握し、改善すべきポイントを見つけていきましょう!
今日の一日一学📝
「売上だけでなく、経費や利益のバランスを考えてビジネスを成功に導く」
以上、お疲れ様でした✨️
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